A.ヴィヴァルディ 「深紅色で描かれた女」

【楽曲紹介】A.ヴィヴァルディ ≪深紅色で描かれた女 ≫ Ostro picta, armata spina RV 642

■この印象的なタイトルの作品は、≪グローリア≫の導入歌として書かれた10分程の楽曲(澤江衣里さんによるソプラノソロ)です。実演奏会で≪グローリア≫と併せて演奏される機会は日本ではそう多くはなく、貴重ではないでしょうか。

■深紅色とはバラのこと。【1】朝方は美しく咲き誇るも、夕方にはしおれてしまう、野バラの儚い情景。【2】野バラの儚さに重ね合わせた地上の(人生の)栄光と、聖母マリアの永遠の栄光を対比。【3】マリアの貞淑・神聖さ、神の栄光を賛美する。 このような内容の詩に、アリア-レチタティーヴォ-アリアの3部構成で音楽が綴られています。

■この極めて美しい調べに導かれ、すぐさま!≪グローリア ニ長調 RV 589≫が輝かしく幕を開けるスリリングは、ライブならではの醍醐味ですね。どうぞ客席でお愉しみください。

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