A.ヴィヴァルディ「グローリア」

【楽曲紹介】 A.ヴィヴァルディ ≪グローリア ニ長調 RV 589≫

■第2回定期演奏会のラインアップで最も有名な楽曲が、このヴィヴァルディ≪グローリア≫。耳に馴染みやすく、また編成が手頃で少人数の合唱団でも取り上げやすいことから、歌ったことがある!という方もいらっしゃるでしょう。CMやテレビ番組等でも、その華やかで快活な冒頭曲をしばしば耳にします。

■スケッチが1939年にようやく発見されたこの曲の成立過程は、はっきりとはしていませんが、当時ヴィヴァルディは、慈善機関であるピエタ院で働いていました。そこでは、親に捨てられた孤児を引き取り、付属音楽院にて女の子を対象に8歳から10歳にかけて集中的に訓練し、歌や楽器などの音楽教育を授け、音楽家として生きていける職能を与えていました。この≪グローリア≫も、その合奏団のレパートリーの一つとして作曲されたのではと言われており、独唱がソプラノ、アルトの女声にのみ充てられていることからも推察されるでしょう。

■英BBCでは時代考証に基づいて、ヴァイオリンやチェロ、オルガン、オーボエ、トランペットといったほかの楽器もすべて、少女たちによって奏でられていた様子を、衣装や演出にもこだわって視覚的に再現しています。2人のアントニオが生きた時代に思いをはせる、一つの手がかりとして、ご覧になってみてはいかがでしょう。


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